【会社でマクロ禁止】仕事で使うと怒られるので使わないほうがいい。

会社規則でExcelをマクロによって効率化をはかることを禁じられていたり、仕事で使ってたりすると、上司から怒られてしまうといった会社も世の中にはあるようです。

業務効率化していけば、別の業務をする時間を作れたり、無駄な残業代が発生しなくなったり、会社としてもメリットしかないと思うのですが、どうして、禁止してる会社があるのでしょうか?
今回の記事ではそのあたりを理由別にまとめていきたいと思います。

記事を書いた人

こんにちは。当ブログの管理人の『くろん』です。
30代サラリーマン、新規事業推進室に所属。ブラック企業勤め時代に身に着けた業務効率化ノウハウをアウトプットしていきます。
読んでくれた方の業務が一秒でも早く終わりますように!と願いながら記事書いていきます!

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目次

会社でマクロ禁止にされている4つの理由

マクロの使用を禁止にしている会社の主な理由は、この5つです!

  • セキュリティ・情報漏洩の観点
  • 検証者不在のリスク
  • ロストテクノロジーとなるのを恐れて
  • 時代に取り残される人を守るため
  • そもそも業務効率化を求めてない

それぞれ説明していきますね。

セキュリティ・情報漏洩の観点

マクロ、ひいてはVBAは、パソコンに害をなすことも、情報を外部に流出させることも、悪意あるプログラムによっては可能になります。

例えば、『Killステートメント』を使えばファイルを削除することができますので、これを利用してパソコン内のファイルを削除して荒らすこともできますし。メールを用いて、外部にデータを送信することだってできてしまいます。

こうした情報漏洩、セキュリティのリスクの観点に対して、それを精査することができないので、一律マクロ・VBAを禁止している会社もあるでしょう。

検証者不在のリスク

特に中小企業で多いと思うのですが、マクロ・VBAをいじれる人が限られてしまい、その人が作成したマクロ・VBAが正しい挙動をしているかどうかの検証をすることができないので、そのシステムの有用性を判断することが難しいケースがあります。

絶対マクロ・VBAでやったほうが効率的なんだけど、それで作られた資料や情報が合っているかどうかわからないからやらないでおこう。ってことです。

この話しの延長線上に、システム会社に業務効率化のシステム組んでもらおうとか、すでにあるパッケージのシステム導入しようという話しがでてくるのならば、まだその会社は希望を持てますが、そうした話しが出てこず、立ち消えてしまうようでは、時代に取り残されてしまい、潰れるのは時間の問題です。

ロストテクノロジーとなるのを恐れて

マクロ・VBAでシステムを構築したのはいいもの、最悪の展開は、それを扱える人が全員退職してしまう状況です。
なんかしらの理由でエラーが発生したり、改修したりする必要があったときに、どうしようもなくなってしまう。マクロ・VBAなしでExcelで処理しようと思っても、やり方がわかってる人がいない。。。詰んだ。。。

みたいな状況になるのを恐れて、最初からマクロ・VBAなしで、Excel関数だけで処理するように、というしきたりにしている会社はありそうです。

時代に取り残される人を守るため

個人的にはこの理由が一番残念だなと思っているのですが、効率化って、効率化する前の人海戦術でどうにかしている人たちの仕事を奪うことにつながるんですよね。 
本来、そうして生まれた単純作業にかけてる時間を別の有意義な時間に費やしてもらおうというのが、効率化の流れだと思うのですが、今更別の仕事をできるわけでもないし、やる気もないしみたいな御局さんや、古株さんのことを思って、効率化に消極的な会社は実際にあります。

若手からしてみれば、そういったお荷物のために無駄な仕事をすることになるので、そんな会社とっとと見切りをつけて、転職するに限りますね。そのうち衰退して、潰れてしまうと思います。変化に適応できない会社も人も、終わりを迎えてしまうので。

そもそも業務効率化を求めてない

これも、古い日本の会社や、オーナー企業あるあるかもしれないですが、『俺は、苦労してその雑務をやってきたので、効率化するなんて許せん。その雑務をとうして学べることもあるんだ!!!』みたいな、苦労は買ってでもしろ派が一定数います。

そうした方が、上司や経営陣にいたら最後、無駄なデータ入力さえも、苦労の一つとしてやらされることがあります。(正直、苦労は買ってでもやれの、『苦労』ってのは、ちょっと質が違うと思うんですけどね)

こうした企業におかれましては、効率化をしようにも、叩かれて終わりです。諦めましょう。

会社でマクロ禁止にされている場合の対処法

こうした理由で、会社でマクロ禁止になっている場合、効率化を進めようと奮闘するにはどうしたらよいでしょうか。『そんな会社辞めてやる』以外の解決策を模索してみます。

  • マクロの作業を細分化して構築する
  • マクロのボタン近くや、VBAにコメントを残しておく
  • マクロ・VBAに頼らないシステム開発を進める
  • 会社全体の業務効率化ムーブメントを起こす

マクロの作業を細分化して構築する

マクロの醍醐味は、めんどくさい作業を記録しておき、ボタンぽちーで同じ作業を実行してくれるというもの。その性質上、最初から最後までマクロで記録しておき、ボタンひとつで終わらせたくなる気持ちは十分わかります。

ですが、そういう効率化システムにまだ馴染めてないところは、わざとボタン一つで終わらせなくするのも手です。途中経過を確認するみたいなフェーズを設けたりすることで、今までの人海戦術的な作業をしていた人に、『ここで数字が正しいか確認してみてください』見たいなチェックポイントを設けることで、マクロはなにをやってるかわからない(っていう意味不明な意見)をある程度ねじ伏せることができます。

マクロのボタン近くや、VBAにコメントを残しておく

マクロのボタンの近くに、どんな作業をする工程なのか、Excelのセルに記録しておくことをおすすめします。もしくは、VBAにコメントアウトで、どんな作業をしているのか記録しておきましょう。

このひと手間、めんどくさいんですけど、ちゃんと記録しておくことで、もし万が一作成者がいなくなったとしても、『ロストテクノロジー』となるのを防ぐことができるかなと思います。

あと、マクロやVBAを沢山作ってると、1年後とかに改修のタイミングで見返す機会があった際に、どんなプログラムなのかわからなくなってしまうことがあります。
その際に、コメント残ってれば、ああ、そういう作業だったね。とスムーズに思い出すことができるので、個人的にも、コメントを残すというのは大事な作業だなと思います。

マクロ・VBAに頼らないシステム開発を進める

お金があまりかからず、サクッと効率化できるのが、マクロ・VBAの良いところなのですが、個人が作ったやつ信用できない!みたいな風潮がある会社ですと、もうシステム会社に頼むしかないかなと思います。

要件定義だけちゃんとしてあげて、あとのプログラム部分はプロにお願いしてしまおうという流れです。ある程度、お金があるけど、効率化に理解がえられないという会社であれば、こういう作戦もありかなと思います。

※ただ、個人のマクロ・VBAのスキルアップには繋がらないので、会社全体の効率化よりも、個人のスキルアップを重視している人は、やはり、とっとと違う会社で働いたほうが幸せになれるかなと思います。

会社全体の業務効率化ムーブメントを起こす

社内政治的な考えになりますが、『御局さんや重鎮さんの仕事に単純作業が割り当てられている』みたいなときは、さきほどの仕事を奪ってしまうということに対して、抵抗が生じてなかなか進まなくなるので、もういっそ、『会社全体の業務効率化が急務である!』というのを、社長・経営陣にプレゼンして、理解してもらい、トップダウンで、会社全体として業務効率化に取り組むんだ!という『水戸黄門ばりの印籠』があると、ことが進みやすくなると思います。

このとき大事なのは、『この人がやっているこの仕事』が不効率だから業務効率化しましょう。ではなく、『この仕事』が不効率であると。その不効率仕事は、会社全体にたくさんあるよというスタンスでプレゼンすることが大事です。まんべんなく、どの部署からも、不効率な仕事を抽出して、こういうふうなシステムを導入したり、マクロ・VBA作成すれば、こんくらいの時間短縮に繋がりますよと、そういうプレゼンにしましょう。
特定の誰かを攻撃するようなプレゼンは、やはり刺さらない可能性が高いです。

あ、『御局さんや重鎮さん』が、社長他経営陣の親族だったときは、この作戦も頓挫すること間違いなにので、そんな会社・・・以下略

まとめ:会社でマクロ禁止されている場合の理由と対処法

この記事に関してまとめますと。

会社でマクロ禁止にされている理由
  • セキュリティのリスクがあり、情報漏えいやデータ紛失を防ぐため
  • 個人が作ったマクロ・VBAがあっているか検証できる人員がいないため
  • 作られたはいいが、その後キーマンが退職し、改修できなくなることを恐れて
  • データ入力といった単純作業を行っている人の雇用を守るため
  • 『苦労は買ってでもしろ』派が跋扈しているため
マクロ禁止されている会社での立ち回り
  • マクロの作業を細分化して、マクロが何の作業をしているかわかりやすくしておく。
  • コメントを積極的に残し、マクロが何の作業をしているか分かりやすくする。
  • システム会社に依頼する。
  • 会社の業務効率化の風潮を作る

マクロやVBAをはじめ、プログラム(システム)による効率化を嫌うというか、理解がなかなかえられない会社は多々あると思います。そのなかで、奮闘している方の助けになれば幸いです。

ですが、まあ、効率化をトップが理解して進めていかない会社は、労働者人口減少の世の中を生き残れないと思うので、潰れる前にとっとと逃げ出そうぜ!

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