Googleスプレッドシート、エクセルで用いることができる『IFS関数』と『mod関数』を用いて、その年が閏年かどうかの判定式を組み上げたいと思います。
IFS関数がそもそも分からない場合には、こちらの記事を御覧ください(スプレッドシートベースで解説してあります)

そもそも閏年ってなんだっけ?
(1)西暦年号が4で割り切れる年をうるう年とする。
(2)(1)の例外として、西暦年号が100で割り切れて400で割り切れない年は平年とする。
引用:国立天文台
地球が太陽の回りを一回りするのに、約365.24219日かかるため、4年に1度程度366日の年を作ろうというのが、うるう年の考え方です。
うるう年がどうか判定する式
A2セルに西暦が数値として入ってて、それを判定するとして、条件式を考えてみます。
(1)西暦年号が4で割り切れる年をうるう年とする。
mod(A2,4)=0
※mod関数は、割ったあまりを出力してくれる関数です。あまりが0なら、つまり割り切れるということになります。
(2)(1)の例外として、西暦年号が100で割り切れて400で割り切れない年は平年とする。
and(mod(A2,100)=0,mod(A2,400)<>0)
条件式はこれで良さそうです。
後は、IFS関数は条件式を記載する順番が大事になるので、順番を考えてみます。
間違っている例です。
=ifs(mod(A2,4)=0,"うるう年",and(mod(A2,100)=0,mod(A2,400)<>0),"平年",true,"平年")
この記載方法は、(1)の条件で判定して、正だったら『うるう年』と出力、誤だったら(2)の条件で判定され、正だったら『平年』、誤だったら『平年』の順番で判定されていきます。
が、これだと1900年がうるう年の判定となってしまい、要件を満たしません。
IFS関数の条件を記載する順番は、例外のものから順に記載する必要があります。
なので、うるう年を判定するIFS関数式は、このようになります。
=ifs(and(mod(A2,100)=0,mod(A2,400)<>0),"平年",mod(A2,4)=0,"うるう年",true,"平年")
(2)の例外条件で判定して、(1)の条件で判定して、最後の残りを全て『平年』とすると、希望の要件を満たすものになります。

まとめ
IFS関数を用いて条件式を組み上げる場合は、例外の条件から先に記載していかなくてはいけません。
順番があべこべになると、期待する判定結果が得られないので、一度組み上げたら、例外的な扱いをするものをテストで検証してみると、良いかと思います。